〜序章〜 【PM:9:00】 誰もいないはずの校舎裏に二つの影があった・・・。 Pエディ:「おっ!こっちだ!」 Pジョ:「し!大声出すなよ・・・。」 Pエディ:「ごめんごめん、で、これからどうするよ?」 Pジョ:「そりゃぁ・・。うーん、とりあえずバッグの中身見てみようぜ。」 二人はおもむろにバッグを開く。 Pエディ:「こ、これってサブマシンガン!?マジかよ・・・Pジョ、お前のは?」 Pジョ:「サバイバルナイフ・・・?やっぱキャラによって武器の優越が違うんだ。」 Pエディ:「じ、じゃぁ俺のこの武器が最強・・・?他のエディ使いもマシンガンなのか?」 Pジョ:「それは分からない。ただ一つ言える事は強キャラ使いと会ったら気をつけなきゃな。・・おっと、このエリアも20分後に禁止エリアって奴になるらしいな・・。行くか!」 Pエディ:「あ、あぁ・・・・。」 二つの影が動き始める・・・その頃・・・。 〜〜神社〜〜 フリッカー:「待たせたな。ちゃっかりメモなんか渡しやがって。」 黒ロボ:「このゲーム、一人より少しでも信用できる仲間と一緒にいた方が安全だ。で、お前の武器はなんだったんだ?」 フリッカー:「このバッグの中か・・って・・ん、まさかこの折り紙で戦えってか?」 黒ロボ:「ハハw俺の武器は・・・教室で兵士が持ってた奴と一緒だ。」 フリッカー:「ライフルって奴か。ちっ、どこまでも弱キャラに優しく無いルールだぜ・・・。」 軽く小石を蹴飛ばすフリッカー。 黒ロボ:「とりあえず、摘める芽は摘んどいた方がいい。お前も武器が無きゃ話にならないだろう。」 フリッカー:「ああ、だが闇雲に見晴らしのいい場所にいたって命取りになる。まずは身を隠すぞ。」 そして・・・・・。 〜〜鏡ケ池〜〜 青ヴェノ:「ちっ・・暗くて良く見えねぇ・・。」 ガサッ! 青ヴェノ:「誰だ!!そこに誰かいるのか!?」 ギャルソン:「僕は・・・絶対生き残る・・・。」 青ヴェノ:「お前は・・・ギャルソン!!」 ギャルソン:「僕を馬鹿にした奴は許さない・・。絶対倒す。」 青ヴェノ:「ちっ!」 青ヴェノが銃を構えようとした一瞬早く、ギャルソンの手が光った。 青ヴェノ:「なっ・・・レーザー・・。そんな・・・。」 ギャルソン:「銃を撃つのにそんなに近付いたら意味無いじゃないか。もっとも僕の間合いに入ってくれて助かったけどね。」 青ヴェノ:「そんな武器が・・支給されてるなんて・・ぐっ・・。」 【出席番号3番 青ヴェノ死亡。残り32人】 ギャルソン:「支給なんてされてないよ。僕の支給武器は他にある。この武器はお手製さ。近くの工場でレーザー加工機を見つけたんだ。        ちょこっと改造すれば使えそうだったからね。さて・・強キャラ使いの武器は頂いとかなきゃね。」 ギャルソン:「ふーん、コルトガバメント45口径か。銃が手に入って助かったよ。ふふふ・・。僕を馬鹿にした奴は全員倒すんだ。」 ついに動き出したゲーム・・。最初の犠牲者を出し尚、着々と時は進むのだった。 〜〜森林地帯〜〜 青イノ:「ちっ、島が広すぎて何処から行けばいいのか分からねぇ。闇雲に探しても敵と対峙する危険性もあるしな・・。」 青イノだ。黒梅を探しているのだろうか、会う約束をしていたものの、肝心の場所を決めていなかった。 青イノ:「(さて・・どうする?敵と遭遇した場合、キャラ差的に相手の武器の方がいいと見ていいだろう。      まずは身支度を整えてから行くのが正解か・・・?)」 青イノはバッグの中身を見てため息をつきながら思った。ギターの弦だ。 そこそこ丈夫そうに加工してあるが、所詮弦。相手の首を絞める以外にこれといって使い道はない。 青イノ:「まてよ。学校があるって事はもともとこの島は人が住んでたって事だよな・・。」 青イノはそう一言言うと、ゆっくり歩き出したのだった。 〜〜町のゲームセンター〜〜 ローター:「ここに来ればプレイヤーの人と会えると思ったけどやっぱりダメか・・。       でもなんで電気がついているんだろう?」 ローターだった。この島は無人島だが、ゲーム開催に伴って今は電気が供給されているらしい。 だが、電気が勝手に付くはずも無い。しかしその疑問はすぐに解決した。 青カイ:「ローター・・なのか?」 青カイの声が筐体の裏側から聞こえた。 ローター:「青カイさん!良かった。やっぱり来ていたんですね!」 青カイ:「来ちゃダメだ!!」 裏に回ろうとしていたローターは躊躇した。青カイの声は尋常じゃなかった。 ???:「ちっ、ローターか。めんどうな事になりやがった・・!」 ローター:「誰だ!?」 タイ人:「誰だとは心外だね。ここに来てみれば青カイがいた。だから殺そうとした。」 青カイの頭にはピッタリ銃口が向けられていた。指一本で殺せる体勢で・・・。 タイ人:「普段勝てなくてもこのゲームでは勝つことが出来る。だから俺はこのゲームに乗ったんだ。      そしてこのゲームは強キャラ使いが全てなんだ!!」 ジャキ・・と銃口が頭に密着する。既に彼は正気を失っている。 ローター:「やめろっ!!・・・あ。」 ローターが何かに気づいた瞬間、ズバッという鈍い音がした。直後、青カイの後頭部から血が噴出すのが見えた。 ・・・・が、予想外に倒れたのはタイ人だった。 【出席番号20番 タイ人死亡。残り31人】 青カイ:「え?」 青ザッパ:「大丈夫か?間に合ってよかった。たまたま通りかかっただけなんだけどな。」 ローター:「あなたは・・。なぜここに?」 青ザッパ:「理由は無いよ。ここに来ればプレイヤーに会えると思ったが、ちょっと考えが甘かったな。」 青カイ:「あ、あの・・ありがとうございました。良かったら俺等と一緒に行動してくれませんか?」 青ザッパ:「初めて会った俺を信用するのか?裏切られても文句を言うなよ。」 青カイ:「いえ、貴方には一度命を助けてもらった借りが出来ました。貴方に殺されても文句は言えませんよ。」 ローター:「同感です。このまま行ってたら僕も確実に殺されてたでしょうからね。」 青ザッパ:「そうか・・。なら俺の頼みも一つ聞いてくれるか?」 青カイ&ローター「え?」 序章(終) 次回〜それぞれの物語〜