〜プロローグ〜 ここはとある無人島。 今まさに、33名の生徒達が死闘を繰り広げようとしていた・・・。 青イノ:「・・う・・ここは・・どこだ?」 青イノ:「たしか、ギルティの大会の会場に行くバスの中で・・急に眠くなって・・・・おい!みんな起きろよ!」 黒梅:「・・青イノ・・っつ・・頭がクラクラする。」 青イノの声で次第に皆起き始める。 黒ロボ:「ここは・・学校の教室か?なんでこんな所に・・ん!?」 ひやりとした感触。首には銀色に光った首輪が付いていた。 自分だけじゃない。周りを見渡すと一人一人の参加者にも付いているこの銀色の首輪。 不気味に嘲笑うかのように光るこの首輪に一同は皆息を飲んだ。 ・・・・暫く沈黙が続いた。皆が皆、今ここに置かれている現状を理解出来ていない。 中にはこれから起きるであろう惨劇を、体のどこかで感じ取った参加者もいるかもしれない。 しばらくして、この沈黙を、かき消すかのように教室の扉が開いた。 一同:「柳葉!?」 柳葉の後ろには10人ほどの兵士がついており、腕にはライフルが握られていた。 柳葉はドアを開けると、無言で入り、黒板の前に立ってこう言った。 柳葉:「・・ゼロワンはすっかりダメになってしまいました。」 ローター:「柳葉さん、言っている意味が良く分かりません。それに僕達はギルティの大会に参加しに来たはずでは・・・。」 柳葉:「大会?ええ、思う存分戦っていただきますよ・・・貴方達自身がね!」 青イノ:「ふざけるな!ここは一体何処なんだよ!」 青イノが柳葉に掴み掛かろうとした・・・その瞬間、兵士のライフルの銃口が一斉に彼に向けられた。 青イノ:「・・・なんのマネだ・・・。」 柳葉:「説明も聞かずに立ち上がるとはせっかちな方ですね。用が無いなら死んでいただきますよ。」 青イノ:「・・っ!」 フリッカー:「落ち着け。で、その説明というのはなんだ?」 柳葉:「ゼロワンは今や荒れ放題。野放しにしておく訳にはいきません。ではどうするか・・・。」 柳葉は一呼吸置いてこう言った。 柳葉:「荒れを止めるにはプレイヤー自身を消していくしかありません。そこで今日は皆さんにちょっと殺し合いをしていただきます。」 柳葉の突然の言葉に一同は皆、声を失った。 Pジョ:「なんだと?」 柳葉:「皆さんには拒否権はありません。NOと言うならば、用が無いのでここで死んでもらいます。」 一同は皆、兵士のライフルに目が行った。 紛れもない本物のライフル・・・今下手に動くと殺される。思う事は一緒だった。 柳葉:「全員参加という事でいいですね?じゃあ細かいルール説明をします。」 柳葉:「試合会場はこの島全体です。あ、尚皆さんの位置情報はその首に付いている首輪でこちらには筒抜けです〜。」 柳葉:「それとその首輪は爆破装置が付いています。つまり、島から逃げようとした者や、無理に外そうとした者は電波を送ってドカン!です。」 柳葉:「まぁ、基本的に何をしても構いません。ただ、あまりよからぬ事を考えないほうが身のためですね・・・。それと、」 柳葉:「皆さんが動かないとゲームが成り立たないので、私たちは禁止エリアを設ける事にしました。」 白闇慈:「・・・禁止エリアだと?」 柳葉:「ええ、告知した時間を過ぎてもまだ禁止エリアにいた場合、自動的に電波が送られ首輪はドカン!という事になります。」 フリッカー:「・・つまりエリアを禁止する事によって参加者同士の対峙を早めるという訳か。・・・良く出来たゲームだぜ。」 柳葉:「それと、24時間誰も死ななかった場合、全員の首輪は自動的に爆発します。みんな仲良くなんてやられると困りますからね。 それでエリア追加の告知は一日2回、午前0時と午後12時の2回に放送で島全体に流れます。 そうそう、追加の時間に規則はありませんから、メモなどを取っておく事をおすすめしますね。」 次々と説明されるその内容に、参加者達は今、自分が置かれている状況を理解せざるおえなくなっていた。 柳葉:「細かいルールはこんな感じですかね。武器や多少の食料、島全体の地図、コンパス、時計などはこちらが支給します。 ちなみに武器ですが〜・・・、これはあなた方の使用キャラによって違います。中身は見てのお楽しみです。」 白闇慈:「・・・おい。」 柳葉:「はい、なんでしょう?」 白闇慈:「キャラによって違うって事は、武器にも弱キャラ強キャラって関係あるのか?」 柳葉:「さぁ?見てのお楽しみと言ったはずでは?」 白闇慈:「・・ちっ。」 柳葉:「質問が他に無いようなら、出席番号順に教室を出てもらいます。いよいよ試合開始ですね。 そうそう、この分校は全員が出終わってから20分後に禁止エリアになります〜。」 柳葉:「それでは1番、青アクセルさん」 青:アクセル「・・・バイバイ。」 柳葉:「2番、青イノ君」 青イノ:「黒梅、先に行ってるからな。」 柳葉:「3番、青ヴェノ君」 青ヴェノ:「みんな、あばよ!」 柳葉:「4番、青カイ君」 青カイ:「やるしか・・無いのか・・。」 柳葉:「5番、青ザッパ君」 青ザッパ:「容赦、しないぜ。」 柳葉:「6番、青髭君」 青髭:「こんな大会・・参加しに来たんじゃないのにな。」 柳葉:「7番、赤闇慈君」 赤闇慈:「俺は生きてみせるぜ。」 柳葉:「8番、赤鰤君」 赤鰤:「最後の一人になるまでか・・・。」 柳葉:「9番、赤ロボ君」 赤ロボ:「武器何かな。」 柳葉:「10番、黄医者君」 黄医者:「俺自身が戦うなんて思わなかったよ。」 柳葉:「11番、黄ポチョ君」 黄ポチョ:「1ラウンドっキリの勝負ってか〜。みんな・・・死ぬなよ?」 柳葉:「12番、ギャルソン君」 ギャルソン:「俺を馬鹿にした奴等、絶対倒す。」 柳葉:「13番、黒闇慈君」 黒闇慈:「(民家に籠もってよう・・・。)」 柳葉:「14番、黒梅君」 黒梅:「・・・行くか!」 柳葉:「15番、黒ロボ君」 黒ロボ:「死ぬなんてごめんだ。悪いけど優勝はもらうよ。」 柳葉:「16番、白闇慈君」 白闇慈:「裏には裏があるって事を見せてやる。」 柳葉:「やはり、白闇慈君は要注意ですね。えー17番、白デズ君」 白デズ:「みなさんよろしくお願いします。」 柳葉:「18番、白ミリア君」 白ミリア:「・・・・・・。」 柳葉:「19番、セイジ君」 セイジ:「絶対生き残るよ。」 柳葉:「20番、タイ人君」 タイ人:「俺を悪く言った奴ら、許さない。」 柳葉:「21番、田中君」 田中:「みんな、冷静に行動しよう。」 柳葉:「22番、チビポチョ君」 チビポチョ:「とりあえずギャルソンを探さないと。」 柳葉:「23番、Dジョ君」 Dジョ:「みんな、また生きて会おう。」 柳葉:「24番、のびた君」 のびた:「そっちがやる気なら容赦しないよ。」 柳葉:「25番、Pエディ君」 Pエディ:「(Pジョ、ここから見て、校舎の裏で待ち合わせだ。)」 柳葉:「26番、Pジョ君」 Pジョ:「まさに人生のデンジャーだな・・・。」 柳葉:「27番、フリッカー君」 フリッカー:「ったく、良く出来てやがるな。よっこらせっと。」 柳葉:「28番、帽子君」 帽子:「ジャム使いの武器ってなんだろ。」 柳葉:「29番、緑ジョ君」 緑ジョ:「皆さん、手加減しませんよ。」 柳葉:「30番、緑メイ君」 緑メイ:「要するに生き残ればいいんだね。」 柳葉:「31番、ミリ姉さん」 ミリ姉さん:「実感わかないけど・・みんな頑張ってね。」 柳葉:「32番、リュック君」 リュック:「僕をやるつもりなら容赦しないよ。強キャラの武器はきっとすごいんだ。」 柳葉:「はーい、じゃぁ最後になりましたね。33番、ローター君」 ローター:「誰か仲間を探さないと・・・・。」 皆、様々な思いを胸に教室を出ていった・・・。 無常にも、ゼロワンバトルロワイアル、ここに開幕する。 プロローグ(終) 次回〜序章〜